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賢く選ぶ【羽毛布団の選び方・買い方】簡単5ポイント3ステップ

羽毛布団の選び方

羽毛布団の購入・買い替えを検討している金額も高いし長く使いたいから、失敗したくない。どのように選んだら良いだろう?

羽毛布団は長く使う高価な買い物だから絶対に失敗したくない!

テレビ通販とかデパートでは商品のいいところばかり説明するけど、正直どれがいいかわからない!専門用語も多いし・・

では、衝動買いして失敗しないように、選び方のポイントを簡単に押さえておきましょう!

いざネットで選び方の情報を探してみると、メーカーや販売店目線の説明が多くて消費者として何をどこで買ったら良いか迷ってしまいませんか?この記事では、そんな悩みにお応えして、消費者目線で客観的に忖度なしの情報をまとめました。

この記事を書いている私は

“睡眠は大事”がモットーの羽毛布団利用歴25年 快適な眠りを追求するアラフィフ。羽毛布団の買い替えで四苦八苦した経験をもとに、いま羽毛布団を選ぶ人に役立つ情報を発信中。

羽毛布団を選ぶ5つのポイント

ズバリ!この5ポイントだけ覚えておいてください。この組み合わせで、品質と金額が変わってきます。どの点を重視するかであなたが選ぶべき羽毛布団が見えてきます。

① 羽毛(ダウン)の種類

ダックやグースなど詰物と呼ばれる羽毛布団の中身の羽毛の種類です。安いものはダック、高級なのはやはりマザーグースです。

② ダウン率

羽毛布団には羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)が混ざっています。羽毛の割合がダウン率で90%以上だとかなり高級な部類になりますね。

③ ダウンパワー

ダウンパワーとは羽毛1gあたりの体積で膨らむ力を表します。高級なのは400dp以上です。同じ羽毛の量なら数値が高い方がふわっと膨らむから良いということですね。

④ 重さ

羽毛の重量が大きいほど羽毛がたくさん入っているので良いのですが、前に出てきたダウンパワーが大きいと、重さが少なくても軽くてふわっとした羽毛布団になります。

⑤ 側生地(がわきじ)

忘れられがちですが私たちの肌と接する部分である外側の生地(側生地)も重要です。吸水性と吸湿性から綿が王道と思われがちですが、実は私は肌触りが良く木材由来で吸湿性も良いリヨセル(テンセル)推しです。

羽毛(ダウン)の種類

ダウンとフェザー

ダウンとフェザーという言葉を聞いたことがありますか?ダウンは水鳥の胸毛とも言える胸元に生えている羽毛です。極寒の地で水鳥を寒さから守るため、タンポポの綿毛のようにふわっとしているから、暖かみを溜め込むことができます。

一方で、フェザーは水鳥の翼の毛で羽根と呼ばれます。フェザーも柔らかく暖かいのですが弓状の羽根軸があり若干カサつくので、ダウンと混ぜて使うことで相乗効果を発揮します。

ちなみに、ダウンを50%以上含んでいるものが羽毛布団と呼ばれ、フェザーが50%以上含まれているものを羽根ふとんといいます。ダウンが多い方がふかふかで暖かさが増しますので、羽毛布団の中でもダウン率90%以上のものは高級な部類になります。

イメージ画像 出典:西川株式会社ウェブサイト【公式】

極寒に棲む水鳥の胸毛である羽毛(ダウン)がたくさん含まれる羽毛布団を狙うべし

ダック?グース?マザーグースとは?

羽毛布団の価格にいちばん大きく影響するのが羽毛の種類です。予算を決めるとおおよそ羽毛の種類が決まり、羽毛の種類にこだわれば自然と羽毛布団の価格帯が決まってきます。お得かどうかの判断や店頭で交渉の際に羽毛の種類ごとの標準的な価格を知っておくことが大事です。

羽毛布団の羽毛(ダウン)の水鳥は主にガチョウ(グース)とアヒル(ダック)の羽毛が使われます。羽毛が大きい方がふんわり暖かいので、ダックより身体が大きいグースがより良いとされます。値段も比例して高価になります。

さらに、身体の大きい親鳥はマザーグースと呼ばれ、高級な羽毛布団の代名詞として知られていますが、値段も比例して上がります。もっと上は無いの?という方には、超高級の部類としてマザーグースより大きなアイダーダック(カモの種類)の羽毛が別格としてあります。が、数百万円級のものも多くとにかくお高い!

イメージ画像 出典:西川株式会社ウェブサイト【公式】

暖かさを追求するならひとつ一つの羽毛の大きさ(ダウンボール)が大きいマザーグースを狙いたい!選定の際はまずここをチェックです。

高級羽毛布団の代名詞 マザーグースとは

マザーグースと聞いて、イギリスの昔話や童謡を思い浮かべる方も多いかと思います。平和を感じる良い響きがありますね。グースの中でも体格が良いものが選ばれて大きくなるまで飼育されます。通常のレギュラーグースが生後2〜3か月で出荷されるのに対して、マザーグースは2〜6年も育てられるので全く別物と考えた方が良いですね。

ダウン率

ダウン率100%の羽毛布団は存在しない?

ダウン率は高い方がいいと覚えておいてください。羽毛布団は羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)が混ざっているというお話をしましたが、このうち羽毛(ダウン)の比率をダウン率と言います。

では、オールダウンでダウン率100%で決まり!と言いたいところですが、ダウン率100%の羽毛布団は存在しません。理由は、製造工程でどうしてもフェザー(羽根)や細かいダウンが混ざってしまうためだそうです。そのため市販品の最高級はダウン率95%とのこと。探してみるとホント無いので、皆さんもぜひ調べてみてくださいね。

安眠のための理想のダウン率は?

ダウン(羽毛)が半分以上のものは羽毛布団を名乗れますが、せっかく羽毛布団をチョイスして羽毛布団の軽くて暖かいという特性を感じるにはダウン率80%以上のものを選びたいところ。また、ダウン率の表示には±5%の誤差が認められているので、意図的な操作は無いと信じたいですが、信頼できるメーカーを選ぶのが安心といえそうです。

眠るときに軽さとフィット感を最大限に引き出せる理想のダウン率は90%以上と言われていて、幸せな睡眠が約束される訳ですが、85%→90%→93%と価格は上がっていきます。安眠を求めて羽毛布団にするなら妥協したくないところですが!

せっかく羽毛布団にするならダウン率80%以上を選ぶ!さらにダウン率90%以上で幸せな眠りが待っている

ダウンパワー

同じ1gの羽毛でもダウンパワーでこんなに違う

ダウンパワーとは、羽毛布団の中の羽毛の“ふくらみ”を表す数値で単位はdpです。簡単に言うと、同じ羽毛の量1gでどれだけ膨らみがあるか?です。dp=1g当りの体積(cm3/g)で示したものです。

実際に同じ羽毛量1gで比べた写真を見るとすぐ理解できると思います。dpの値が大きい、つまり“ふくらみ”が大きい右側の方が大きく見えますね。同じ羽毛量1gのダウンでもdpが違うと全然違いますね。

イメージ画像 出典:一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター

ダウンパワー300dpと400dpはどのぐらい違う?

では、羽毛布団の商品紹介でよく目にする 300dpとか400dpで実際どのぐらいのふっくら具合が変わってくるのでしょうか?こちらのイラストを見ると、ダウンパワーの違いで同じ1gの羽毛の膨らみ具合が全然ちがうことがわかります。

イメージ画像 出典:一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター

ここで言えることは、羽毛の種類がダックでもマザーグースでも、ダウンパワーdpが同じであれば同じ品質でふっくら暖かいということになります。これは言い換えると、マザーグースの方がダックよりひとつ一つの羽毛が大きく膨らんでいるから、結果としてダウンパワーが大きいということですね。

ダウンパワーは羽毛の品質そのもの!dp数値は高い方が良く400dp以上は高級

羽毛布団の重さ

品質が良い羽毛が適量入っている羽毛布団がベスト!

羽毛布団の中身の重量は多い方が良いかというとそうではありません!品質が悪い羽毛や羽根がたくさん入っていても、重くなってふわふわ度が低くなるだけです。やはり羽毛布団はふんわり軽くて暖かいものでないと。

ここで分かり易いように以下の例で羽毛のダウンパワーと重量の関係を考えてみます。ダウンパワーが1.5倍の羽毛だと羽毛の量が3分の2で同じふくらみで軽い羽毛布団になることになります。

ダウンパワー300dp ダウンパワー450dp
羽毛の重さ 1.5kg羽毛の重さ 1.0g
同じふくらみ

バランスが良い適正重量とは?

やはり私たち素人には最善のバランスを見極めるのは難しいことも事実です。そこで羽毛布団のサイズごとに適正重量を知っておくと、良い羽毛布団を見極めるときに便利です。

400dpより高いダウンパワーであればこの表の数値より少ない羽毛の重量でも良いことになりますが、ダウンパワーが低いのに羽毛の重量も低いスペックが表示されていたら見送った方が良いという判断になります。

羽毛布団のサイズ    適正重量の目安    
シングル約1.1~1.3Kg
セミダブル約1.4〜1.5Kg
ダブル約1.6〜1.7Kg
クイーン約1.9〜2.1Kg

羽毛布団の重さは適正重量目安をベースにダウンパワーを加味して判断

側生地(がわきじ)

側生地の素材いろいろ

ラスト1項目は側生地(がわきじと読みます)です。中身の羽毛を包む布団の外側の生地です。見過ごされがちですが、直接触れる部分ですから質感や寝心地のために重要な要素です。加えて、保温性や通気性といった性能部分と羽毛布団全体の重さにも影響してきます。

使われる素材としては、綿やシルクといった天然素材とポリエステルなどの化学繊維、木材由来の再生繊維のリヨセルなどあります。また、単素材100%だけでなく綿70%ポリエステル30%といった感じで混紡のパターンも多いので迷ってしまうと思います。

代表的な素材の特徴とメリット・デメリット

知っておくと良いそれぞれの素材の特徴はこちらです。

側生地の素材    特徴とメリット     デメリット        
シルク美しい光沢と滑らかな肌触り耐久性に難あり
綿吸湿性・通気性が良い品質が悪いとガサつく
リヨセル(テンセル)軽く柔らかく通気性良い繊細なので混ぜて使う
ポリエステル安価で軽く丈夫吸湿性・通気性に難あり

実は定番の綿100%を超えるおススメとは

店舗などで説明を受けると綿が最高で綿以外ありえないといった話がまことしやかに語られます。結論として、側生地は綿100%を選べばひとまず間違いはありません。ただし、綿にもピンからキリまであります。綿の糸が太いものだと肌触りが硬いだけでなく重量も増えて重くなります。高級羽毛布団では、糸が細い80番手や100番手を選びたいところです。

綿100%と並んでお薦めなのが、テンセル(リヨセル)です。テンセルの特徴としては、シルクより柔らかくて通気性も良いユーカリを主原料とする天然繊維です。一方でテンセルは繊細で摩擦に弱いという特性があるので、羽毛布団の側生地としてはテンセル100%としては使用せず、通常は丈夫なポリエステルと合成されています。

側生地は番手が高い定番の綿が間違いないが、シルクより柔らかいと言われるテンセルを試すもよし!

購入のための3ステップ

羽毛布団の選び方5ポイントはご理解いただけましたでしょうか?

① 羽毛(ダウン)の種類

② ダウン率

③ ダウンパワー

④ 重さ

⑤ 側生地(がわきじ)

市場価格調査

備えあれば憂いなし

インターネットで羽毛布団を選ぶとしても、店舗に足を運んで探すにしても、あらかじめ希望するスペックと予算を考えておく必要があります。

ネットショップや通信販売、店舗の販売員の巧みな宣伝や話術に乗って衝動買いをして後悔しないように、羽毛布団の市場価格を知っておきましょう。そして、この表より安いのに同じスペック!とか同じ値段なのにスペックがいい!というものを見つけて購入しましょう。

スペックと一般相場一覧(色々と調査した結果)

❶羽毛種類❷ダウン率❸DP❹重さ❺側生地シングル:Sダブル:D
ダック80%330S: 1.1kg
D: 1.6kg
綿
ポリ混
2〜4万円 3〜 6万円
グース90%400S: 1.1kg
D: 1.6kg
綿100%5〜8万円 7〜12万円
マザーグース93%430S: 1.3kg
D: 1.8kg
綿100%7〜10万円10〜15万円
アイダーダック95%S: 1.2kg
D: 1.7kg
綿100%100万円〜150万円〜
アイダーダックはダウンボール同士が絡む特性のため、他の羽毛のようにはダウンパワーが出ないため、ダウンパワー表示はされない

ネットショップでも店頭でも、必ずこの5つの要素(アイダーダックは4つ)が表示されていますので、まずは好みと予算に合わせて軸となる基準を準備しておくと良いです。

相場一覧を参考に、妥協できる部分はスペックダウンして、こだわりたい部分をアップして価格とのバランスを見て予算を検討してください

現物の確認

寝具なので感性で判断が大事

最終的にはインターネットや通販で購入するとしても、店頭に足を運んで購入を考えている羽毛布団のスペックと同じものを確認することが大事です。いくらスペックが良くても、感性が合わないと心地よい眠りにつながりません。

肌に触れる側生地は綿100%でも物によってはガサガサ感じたり重く感じることもあります。マザーグースはふわふわで弾力感がありますが、ダックぐらいの反発が好みの方もあるかもしれません。羽毛が多すぎて重いと感じる場合は少し少ないものの方が合っているかもしれません。

たくさん触って、たくさん質問して、たくさん説明を聞く

先ずはいいものを見て詳しい専門家の説明を受けておくことが大事なので、まずはデパートか西川ショップなど専門店を訪れることをお勧めします。最初に必ず予算を聞かれるますのが、幅広く確認したい場合は予算はまだ決まっていないと告げて羽毛布団について教えてもらいに来たというスタンスで臨みましょう。それと予め調査しておいた基準と照らして、気になることはどんどん質問しましょう。

もうひとつ大事なことは、その場で決めてしまわないことです。販売員の方は知識も豊富で話が上手なので、いま買わないと損!と思い込んでしまうことがあります。実は我が家でも、デパートで話を聞いたときに現物限りで普段の半額ですぐ売り切れると聞き、衝動買いしそうになりました。冷静に調べると標準的な価格でしたし、沢山の人に触られた現物なので買わなくてよかったと思います。

スペックと予算を決めたら必ず現物確認して感性に聞く!乗せられてその場で決めてしまわないように冷静に!

最終判断と決断

ここは冷静に情報を比較

店頭で現物確認したらいよいよ最終ジャッジです。店頭でたくさんの羽毛布団を触ったら、もう欲しくてたまらなくなっているかもしれませんが、ここは冷静に行きましょう。

決まった羽毛布団のスペックをもとにインターネットで販売店を調査しましょう。店頭に訪問した際のスペック情報もメモしておくと比較できます。

信頼性があるショップで買うのがおすすめ

羽毛布団を買うショップですが、インターネットで購入するなら信頼性がある販売店で買うのが良いと思います。私はインターネット上を隅から隅までチェックして情報収集しましたが、同じスペックで比較して思ったほど値段が変わらないこともわかりました。その結果、昭和西川と西川で最後まで迷って、最終的には西川でマザーグースの羽毛布団を購入しました。

やはり長く使うものなので保管状況や縫製などスペックで分からないところもあり、もし届いた羽毛布団に問題があった場合の対応など考えると信頼感があるメーカー又は販売店が望ましいという結論に至りました。

長く使うのに中身が見えない羽毛布団だけに、実店舗でもネットでも信頼できるお店からなるべく安く買うのが正解

コメント

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